読書マラソン『反論の技術―その意義と訓練方法 (オピニオン叢書)』(池田)
教育者向けに書かれているが学生が読んでも有益でしょう。 本書は、議論の前提として反論の技術を身に着けることを進めています。なぜならば、反論を通じて自分の意見をより高めることが出来るし、また議論の際に意味のなさない反論をしないようにすることが重要だからです。そもそも論文を書くにしろそれ自体が反論であるという指摘は同感でした。
本章の構成は三部からなっており、一部で反論の技術の必要性、二部で教師のための反論自修方、三部で実際に反論の方法を実例を挙げて紹介する。
専門家間で議論する場合は除くが、一般的に反論するという場合、題材の条件というものが紹介されており、非常に納得のいくものであったので紹介しておく。 それは、 ①主張が明快である。 ②その主張を支える根拠がきちんと書かれている。 ③ディベートの論題のように短いものではなく、ある程度の長さをもっている。 ④論じるのに、特殊な専門的知識を必要としない。 ⑤生徒の現在の生活から遊離したものではない。 ⑥詠み手を刺激し、挑発するような文体で書かれている。
の六つの条件である。①②は文章を読むに値するかのそもそもの常識である。 ④⑤⑥は、学生に反論の技術を学ばせるという目的のための条件で、なるほど確かに反論しやすい題材というものは重要である。ただ目的もなく適当に議題を選ぶのではなく、こういうことを考慮することも必要なのでしょう。
- 投稿者
- 池田
- 投稿日
- 2009-08-08 (土)
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