読書マラソン2006 - 春

橋本

読書について 他二篇

読書について 他二篇

一冊目はコレ、古典にしてはいやに平易(だが辛辣)な内容。

「読書は豊かな人間性を育成する」とはよく言うものだが、著者は多量の読書よりも少量でも思索していくことが肝要と説く。そういえば、剋流会(OB会)の席でも「読書はいいけどあまりやりすぎると作者色に染まっちゃう(大意)」と先輩方にも言を頂きました。

もともと目的意識を持ちながらゆっくり読み進めていかないと、本を読めない性なので作者の仰ることはよくわかる。メディアリテラシーについて思考を巡らしながら読んだ一冊。

 

「へんな会社」のつくり方

「へんな会社」のつくり方

ウェブサービスを運営するはてな社長 近藤氏による本。

はてなが、社員/社員間・ユーザ/社員間で、二元的でもフラットでもない「なめらかな」関係を築けたのは、情報を積極的にオープンにしていくアプローチの賜物でしょう。

CNET Japanの内容を掲載した形になっているので、興味がある方は読んでみるといい。

 

日本を滅ぼす教育論議

日本を滅ぼす教育論議

タイトルと推薦帯で一歩引いてしまいますが、内容はおもしろいです。過去に行われてきた教育政策が、合理性に欠けていたり、具体性に欠けた抽象的論議に終わっていたり、目標と手段の設定に不備があったという指摘である。

リスクマネジメントの不備などは何も教育に限った話ではないだろう、そういう点で日本人論でもある。

筆者の考察には納得する点が多いが、これに終わらず是非とも具体的な政策提案を願いたい。

 

<反>哲学教科書

<反>哲学教科書

反社会学講座はおそらく反「社会学」講座であろうが、こちらは反「哲学教科書」である。実際にフランスで使われているという。

日常に溢れる問題を設問として、哲学を材料として解説していくという構成は好感が持てるが、解説がやや表層的な感がする。表紙やトピックからハバネロ味を期待していたのに、いざ食べてみるとピリ辛くらいだったという感じである。

というわけで読み物としては面白いのだが、哲学書としてはもう少しひきずりこませるようにして欲しい。コストパフォーマンスから言うと少し不満が残るが、古今の哲学者のテクストに気軽に触れられるのは面白いところである。

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