国際政治を、主権国家体制、国際共同体、世界市民主義という異なる三つの政治空間の競合により構成されてきたものとする。また現代の国際政治が抱える問題として「仮想の地球社会」の問題を強調する。初学者向けの本であるが、大変含蓄に富むように思う。
グローバリゼーションの拡大とともに引き起こされる人種差別や文化摩擦、その解決に向け、移民を受け入れる長い歴史を持つオーストラリアをモデルに多文化主義のあり方を模索する。多文化主義の教科書的な一冊。
はなはだしい非人道的状況を目の前にし、国際社会のとりうる行動は何か。そこでは武力行使は正当化されるのか。本書の前半でソマリア、ルワンダにおける国連、コソヴォにおけるNATOの軍事介入のケースを分析し、後半でとるべき介入の形を考える。
冷戦後、また現代の21世紀の世界システムは、相互依存の進展により「新しい中世」への移行期間にあると主張する。それはつまり、現代は「新中世圏」、「近代圏」、「混沌圏」の三つの部分から構成されているということを意味する。現代の国際政治を見る上でとても役立つ本かと思う。
国際政治における古典的名著。現実主義から国際関係を見る上で本書は現代においても示唆に富むところが多い。特に第一章は軍備と平和の両立がいかに困難であるかを痛感させてくれる。この内容で新書というかなりお手ごろな一冊。
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