情報化/消費化に特徴付けられる現代社会の豊かさという「光」の裏には本書の目次に示されるような環境問題、南北問題などの深い「闇」がある。行き詰まりを感じさせる現代社会の構造に対する著者の主張は是非呼んでみてほしい。
題名は「社会学」の講義となっているが本書はそれだけにとどまらない。特に政治学や経済学の入門書を読んでみたものの「結局、政治って何? 経済って何なの?」なんていう人にはぜひお勧めしたい。読みやすい文体はやはり随一。
近年話題になっている格差社会を分析した本。格差はなかなか実態がわかりにくいものであるが、この本はデータをもとにわかりやすく解説している。格差の是非を問う前に、この本で基礎的な知識を備えておくとよいだろう。
学術書ではなく、社会事象への問題提起書。それゆえ若干の物足りなさは感じるものの、労働環境の悲惨さは伝わる。ありがちではあるがやはり「労働」を特視し、社会・経済全体からの改善策を見出せていないのは仕方がないのか。
年金問題など日本でも社会保障は選挙の争点となっているが、政治家、マスコミを含めて議論が尽くされているとは言いがたい。この本で改めて社会保障の理念や役割、各制度が抱えている問題を知り、これからの社会保障のあり方を考える足がかりにしたい。
日本では「ニート」という言葉が職を失った人に対する批判や嘲笑に使われているケースがある。本書は世間の「ニート」言説に三人の著者が見解を提示し、反論する構造となっている。「ニート」問題だけでなく、若者論についても考えさせられる内容である。
仕事と子育ての両立を支援し、男女共同参画社会をつくれば、少子化は止まる。メディアはそう言っているが、本当なのか。著者はデータの罠にはまってはいけないと言う。「愛情をもって育てる覚悟をもてた男女だけが、子供を産めばよいのだ」とは至言。
通称『プロ倫』。社会学を志す人には必読の書。一見すると全く無関係に思えるキリスト教徒のもつ精神性から資本主義のメカニズムが生まれるという因果関係を解き明かす。本書の約半分にも及ぶ膨大な注釈と検証は圧巻。
従来、内発・外発の2軸で理解されてきた学習の類型を内容の重要性と功利性の2軸で捉えようとしている。学生にとって身近な学習という身近なテーマで話が進むので、読みやすく心理学の入り口としてもオススメします。
「いじめ問題」や「教育基本法改正」など、ここ最近何かと注目されている教育問題であるが、本書はこれまでなされてきた教育問題に関する議論に一石を投じ、新たな教育に対する考え方を提示してくれる一冊です。
「第四の権力」といわれ、私たちの生活に多大な影響を与えるメディアを、小泉前首相のテレビ政治やホリエモン騒動などの具体的な事例に即しながら、分析・解説する。今後如何にしてメディアと向かい合うかを考えさせてくれる一冊である。
情報化社会において、各人がリテラシーを備えることが非常に重要であると言われているが、この本はその分野で日本に先んじている欧米諸国の実態を紹介している。少し古い本だが、これを読むことで各人なりのリテラシーというものを考えて欲しい。
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